2010年11月27日土曜日
風邪には辛いものが効くって本当?
免疫アップで風邪にも効く
昔、おばあちゃんから「風邪には辛いものが効く」なんて言われたことありませんか。この効果を科学的に検証。
昔、風邪をひいたときにおばあちゃんから「風邪には辛いものが効くのよ」なんて言われたことはないだろうか? 日本では、とうがらしよりもねぎやしょうがなどがよく用いられたようだが、とうがらし大国のひとつインドの医学書では、とうがらし入りのお湯でうがいをすることなどが勧められていた。そんなとうがらしの薬用効果を、科学的に解明しようとする研究者が増えている。それらの研究から判ってきたこととは・・・
痰を除く働きがある
風邪をひくとせきが出る。どうして?
鼻の中から気管支、肺まで、すべて粘液に覆われているのはご存知の通り。粘液には肺の奥で作られるものがあり、気管支、鼻や口へと登って蒸発している。重力に反して粘液が登っていけるのは、粘液がサラサラの液体だからだ。
ところが風邪などの呼吸器系の病気をすると…
ところが風邪などの呼吸器系の病気をすると…
粘液が濃く、ねばねばしてくる
↓
健康なときのシステムで、粘液を鼻や口まで運べなくなる
↓
せきが出る(せきをして粘液を鼻や口に運ぼうとする)
また、粘液がベッタリはりつくことで、気管内に炎症をひきおこす
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健康なときのシステムで、粘液を鼻や口まで運べなくなる
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せきが出る(せきをして粘液を鼻や口に運ぼうとする)
また、粘液がベッタリはりつくことで、気管内に炎症をひきおこす
咳止め薬の役割は?
咳止めの飲み薬は、まず胃粘膜の細胞を刺激して、脳の「粘膜運動中枢」に信号を送る。この信号を受けて脳は気管支の分泌腺に「水分を出して粘液を薄めろ!」という命令を送るのである。
実は、とうがらしの辛味成分カプサイシンにも、これと同じような働きがあるのだ。
免疫力を高める働きもあるとうがらし
とうがらしを食べると白血球の一部が活発に動くようになるという報告もされている。とうがらしを食べた12時間後に、その動きが3倍も良くなったというのだ。
白血球にはウィルスから体を守る働きがある。その動きが良くなるのだから、ウイルスなどの外敵への抵抗力も強くなると考えられている。
風邪に効く!? 特製とうがらしスープ
風邪に効く食べ物はとうがらしだけではない。しょうが、にんにく、ねぎなど、日本でよく使われる香味野菜には、殺菌、抗菌力など風邪を治す成分が含まれている。「風邪ひいたかな?というときに、この成分をたっぷり使ったスープを飲んでみよう。いろいろな作り方があるが、もっとも簡単にできる方法を。材料は、好みに応じて増減して。
特製とうがらしスープ | |
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材料(1人分) | |
しょうが、にんにくを1/2かけ、ねぎのみじん切り大さじ1杯、とうがらしのみじん切り(小口切りでもいい)を小さじ1杯、インスタントスープ(お吸い物、中華スープ、コンソメスープなど) | |
作り方 | |
Step1 | しょうが、にんにくは、みじん切りにする(おろしてもいい)。 |
Step2 | にんにく、しょうが、ねぎ、とうがらしを少量の油でいためる。 |
Step3 | 香りが出たらスープの分量の水を入れ、煮立ったらスープの素を入れてとかしてできあがり。 |
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