2014年3月8日土曜日

免疫力を高める健康寿命ライフ


「免疫力を高める健康寿命ライフ」から 
http://goo.gl/qKJEe1



しそ油・えごま油の効能

ガンの危険因子の一つに植物に含まれるリノール酸の摂り過ぎがあります。
食用油脂の分類として大別すると動物性と植物性の2つに分けられますが、含まれている脂肪酸の性質から分けると次の3つのグループに分類することができます。
  1. 飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸が多く含まれる油脂
    ラードやバターなどの動物性油脂やオレイン酸が多く含まれているオリーブ油など。
  2. リノール酸が多く含まれる油脂
    リノール酸は植物がつくる脂肪酸で、種子に蓄えられます。
    ごま油、コーン油、大豆油などの植物性油。
    リノール酸は、体内でアラキドン酸などに変化します(これらの脂肪酸をn-6系列と呼ぶ)。
  3. α-リノレン酸が多く含まれる油脂
    α-リノレン酸は、植物の葉や根の部分に比較的多く含まれます。
    しそ油やえごま油など。
    α-リノレン酸は、体内でエイコサペンタエン酸(EPA)、次いでドコサヘキサエン酸(DHA)に変化します(これらの脂肪酸をn-3系列と呼ぶ)。
ガンは、体内の炎症が長く続くと、まずガンが発生しやすい高ガン状態をつくり、やがて発ガンに至ります。
炎症というのは、発熱、発赤、はれ、痛みなどをさします。
炎症が長く続くと、炎症を起こしている細胞から活性酸素がたくさん出て、細胞の遺伝子を傷つけてしまいます。
また、炎症に伴ってエイコサノイドやサイトカインなどの炎症性メディエーター(発ガンの仲介をする物質)が多量につくられ、それらが障害を受けた細胞の増殖を促し、発ガンに至らせます。
なぜ、リノール酸がガンの危険因子かというと、体内でアラキドン酸に変わり、このアラキドン酸が各種のエイコサノイドを産生するからです。
例えば、エイコサノイドの一つであるプロスタグランディンE2が過剰になると、免疫系が抑えられ、ガン細胞が増殖しやすくなります。
逆に、プロスタグランディンの産生を抑制する抗炎症剤を用いると、ガンを抑えられます。
そして、α-リノレン酸系列の油は、抗消炎剤と同じ様に、エイコサノイドの代謝を抑える働きがあります。

α-リノレン酸のガン抑制効果を示す動物実験で、大豆油やベニバナ油などリノール酸の多い油に比べ、α-リノレン酸の多いしそ油は、腎臓ガンと大腸ガンの発ガン率を押さえ、乳ガンの個数を抑えたという結果があります。
また、ガンの転移についても、リノール酸は転移を促進し、α-リノレン酸系列の油は、転移を抑制することがわかっています。

しそ油、EPA、DHAいずれについても、ガンの転移を抑制する効果が確認されています。
ガンの発生や転移を防ぐには、リノール酸とα-リノレン酸の摂取比率が大切で、理想はリノール酸とα-リノレン酸の割合が2対1です。

α-リノレン酸は、含まれている食品が限られているので、市販のしそ油やえごま油を活用するのが簡単でおすすめです。


快腸美人で免疫力アップ!花粉症を乗り越えよう!

アメーバニュースから http://news.ameba.jp/20140306-4/


目のかゆみや鼻づまり…花粉症の症状をやわらげる食材とは?

2014年03月06日 00時00分
提供:オズモール
4~5人にひとりは花粉症患者といわれている、花粉症大国日本。近年、花粉症を発症する人が多くなった原因として“食生活”が指摘されているのを知ってる?

「現代人の食生活は、肉、卵など動物性タンパク質、糖分、脂肪分が多い食事に偏り、米や野菜を中心としていた、昔ながらの食生活とは変わってきています。それが、花粉症などを発症させるアレルギー体質へと変化させたと言われているんです」

教えてくれたのは、花粉症に関する著書を多く出している、医師の大久保公裕さん。では、花粉症の症状を抑えてくれる食生活を教えてもらおう。

(1)体の免疫機能を高める
花粉症は、体内の免疫が過剰に働いてしまうのが原因。そのため、免疫を正常に戻してあげることが大切。免疫機能回復には抗酸化作用のある食材を多く摂ること。ダイコン、ニンニク、トマト、カボチャ、バナナ、ホウレンソウがおすすめ。

(2)腸内環境を整える
腸内の善玉菌を増やすことで免疫力がアップする効果が。善玉菌を増やすためには、発酵食品であるチーズや味噌、納豆、漬物、そして、食物繊維の多いサツマイモやコンニャクを積極的に食べるようにして。

(3)鼻や目の粘膜をガード
目のかゆみや鼻水、くしゃみは、飛散する花粉によって目と鼻の粘膜が刺激されるために起こる。目や鼻の粘膜はムチンという物質でおおわれているため、ムチンを多く含む、オクラやメカブ、ヤマイモを食べよう。

(4)ヒスタミンの分泌を調整
花粉症は、体内に侵入した異物を排除しようとして、ヒスタミンという成分が過剰に分泌され、引き起こされる。ヒスタミンの分泌を調整する、ショウガやシソ、イワシなどの食品を摂取しよう。

(5)体を温める食材をセレクト
体が冷えると自律神経の働きが乱れ、免疫機能が低下し、花粉症の症状が重くなることも。玄米や豆類、キムチなどを多めに摂って体を温めるように心掛けて。

毎日の食事で花粉症に効果的な食材を食べて、お手軽な対策を!



医学博士。日本医科大学大学院頭頸部・感覚器科学教授。日本医科大学耳鼻咽喉科講師、准教授を経て、2010年より現職。日本耳鼻咽喉科学会認定専門医、日本アレルギー学会認定指導医、日本アレルギー学会理事、日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会理事、日本鼻科学会理事、日本アレルギー協会評議員。著書は『舌下免疫療法がわかる本』(日経新聞社)、『あなたの知らない花粉症の治し方』(暮らしの手帖社)など。